日本再興戦略 (NewsPicks Book)

本書から得たいこと

日本が目指すべき方向を落合陽一氏がどう考えているのかを知りたい

いいところどりをしたつもりが、今の時代だと、悪いところどりの状態になっている

ポジションを取れ.批評家になるな.フェアに向き合え.手を動かせ.金を稼げ.画一的な基準を持つな.複雑なものや時間をかけないと成し得ないことに自分なりの価値を見出して愛でろ.あらゆることにトキメキながら,あらゆるものに絶望して期待せずに生きろ.明日と明後日で考える基準を変え続けろ
手を動かしてポジションを取れというのは共感するmeganii.icon

日本人はマスメディアに植えつけられた「普通」という概念に囚われすぎ

普通こそが天地神明の理だと思っていて、全てのことを「普通」で片付けます
普通が一番だと思っているのが、一番の間違いなのです。「普通」は多くの場合、最適解ではなく、変化の多い時には足枷になる

マルチタレント化していく

百姓とは、もともと100もの生業(なりわい)をもっているという意味
なりわいを作る」というセミナーを受けた気がする meganii.icon

士農工商は優れている

古くて新しい価値観の再定義
クリエイターの立場工場

人口減少高齢化がチャンスである3つの理由

1. 自由化・省人化に対する「打ち壊し運動」が起きない
e.g. 産業革命時、労働者が機械を破壊した・・・ラッダイト運動
今後の日本にとって機械化はむしろ社会正義
2. 「輸出戦略
人口減少・高齢化が早く進む分、高齢化社会に向けた新しい実験をやりやすい立場にある
今後世界は高齢化していくため、人口減少少子高齢化へのソリューションを生み出すことができれば、最強の輸出戦略になりえる
今まではタイムマシンビジネスだったが、今後は逆タイムマシンビジネスが可能になる
e.g. 今の軽井沢をアップデートしたら「軽井沢に住みたい」という中国のお金持ちが出てくるかもしれない
3. 「教育投資」
人材の教育を多くかけることができる国になる。「子供は少なくて貴重なのだから大切にしよう」という考え
社会全体として子供に投資しても不平が出にくくなる

今後何が起こるか

ホワイトカラーとしてやっている窓口業務などの仕事はほとんど機械化できる
自動運転やロボットの技術により、運搬業務も機械化
人間の時間が余り、郊外、家族、地域活動や趣味、スマートフォンでの仕事のマッチングによる副業

これが人口増加の場合、その中で機械化を進めていくのでは「打ち壊し運動」が始まる。我々は人口減少を嘆くどころか、「運よく減少してくれてありがとう」と感謝すべき

課題先進国というキーワードは、聞いたことがあるので、ここを輸出できれば強いと感じる。meganii.icon
国家として少数精鋭、スリム化されるのではmeganii.icon

ポイントは機械化と省人化

今までは、中央銀行が発行した通貨を中心とする中央集権的な経済圏しかなかった
今後はトークンエコノミーが普及すれば、非中央集権的に様々な経済圏を作ることができる
Tポイントなどのポイントカードもトークンエコノミーの一種

トークンエコノミー中央集権から脱する切り札となる

民主主義を地方自治重視にアップデートする。投票のルールも政治のやり方も全国一律ではなく

そこでなぜブロックチェーンが関連するかというと、地方自治体そのものをトークン化してICOすればよい

ICOすることで地方自治体はお金を集めて攻めの投資を行うことができるようになる

人口減少は人類史上稀有なチャンスなのです。「人口減少=ネガティヴ」というった刷り込まれた知識を更新して、みなで行動していけば

これからの日本の武器

ロボット

人口減少高齢化社会に社会に以降できれば、日本は世界より20年先にいける。そして、その仕組みを世界中に輸出できる

自衛軍の機械化

守るためには必要だよねという話
最近ロードモバイルをやっているのだが、自ギルドの平和を守るためには、武力行使が必須というのがよくわかるmeganii.icon

新しい日本で必要な2つの能力

金融的投資能力

ひとつの職業訓練を受けて永遠にその職業についていれるという考え方ではなくなる

あらゆる人が職業のポートフォリオを組みながら暮らしていく

複数の職業を持った上でどの職業をコストセンター(コストがかさむ部門)とするか、どの職業をプロフィットセンターとするかマネジメントしていかねばならない

時代感覚を掴む能力は、実は投資能力と近い。

金融的投資能力とは、「何に張るか」を予測する能力

横との交流はトップ・オブ・トップに会えるようにならないと余り意味がない
まずはニッチな分野でも構わないので、1個の専門性を掘り下げて名を上げた方がよい。じゃないと重要な人に会えない

ストレスマネジメントのうまい、性格のいい主人公が逐次的にやれることを積み重ねて行った結果うまくいくというストーリー
わらしべ長者」をなめていた。逐次的にやっていくことことが重要であり、機会をうかがって動き出さないことには、ただの機会損失になっている
見聞きしてSNSに呟くだけ。逐次的に打席に立つことを敬遠する。その泥臭い作業が自分にとって見合わないように見えてしまう。本人の実力はそのレベルなのにも関わらず。

「今、即時的に必要なものをちゃんとリスクを取ってやれるかどうか」

伊藤穰一さん「革新的なことをしたいなら「ナウイスト」になろう」

「自分とは何か」を考えて、じっくり悩むのは全然良くない。自分探し病はダメな時代
「今ある選択肢の中でどれができるかな、まずやろう」

以下2つの区別はつけること。でないと何がしたいのかがわからなくなってしまう

時代にとって合理性があること、つまり「するべきこと」
時代にとっては合理性がないけれども、自分にとって文化的許容度があること、つまり「やりたいこと」

「手を動かせ。モノを作れ。批評家になるな。ポジションを取った後に批評しろ」

悩んでばかりでは意味がない。とにかくまずやってみる。その繰り返しの末にオリジナリティが生まれ、世の中を変えることができる。

ポジションを取ることは決して難しいことではない。
結婚することも、子供を持つことも、転職することも、投資をすることも、勉強することも、すべてポジションを取ることです。世の中にはポジションを取ってみないとわからないことがたくさんある。

History

2019/2/11 読了


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